【運用】JT株が大変なことに

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高配当株の筆頭であったJT株、遂に減配へ

FIREを目指す者なら、必ず知っているJT株。
マネー雑誌でも、必ず高配当株としてまず最初に紹介されているね。
一時期は株価の下落に伴い、配当利回りは7%台だったが、2021年12月期より減配を発表。利回配当利回りは5%台に下落し、旨味が少なくなってしまったと感じている人が多くなったのでは。

改めてJTってどんな会社

ここでJTという会社の簡単なおさらいを。
正式名称は、日本たばこ産業。事業構成は、国内たばこ30%、海外たばこ25%、医薬18%、残りは、加工食品その他。その名の通り、たばこが主力ながら、医薬品なんかも開発しているのね。食品では、昔大流行りした「桃の天然水」なんかもあったが、いまでは、清涼飲料水部門は撤退したらしい。株主優待では、コシヒカリをくれるみたいなので、食品なんかはこのあたりでなんか作っているのかもしれない。筆頭株主はなんと、財務大臣、つまり国。個人的にはこれのために、高配当政策を維持していたのかと思ってる。
2020年12月期の売上2兆0,926億円、営業利益4,691億円、コロナ禍で前期比7%ほどの減益となとなるも、自己資本も2兆5,995億(同率48%)フリーキャッシュフローも5,000億と、財務内容は良好。それでいて、株価は下降の一途で、自ずと配当利回りが高くなり、7%台に上昇。こぞってマネー雑誌や投資系YouTuberがとりあげ、ちょっとしたブームに。2020年期の配当が154円、株価が2,000円前後をうろうろしていたので、利回りが7%であったが、2月9日に来期からは130円に減配と発表、株価は一気に2151円から、1990円に下げ、そこからはダダ下がりとなった。

高配当株とは

高配当株とは、その名の通り、配当利回りが高い株のこと。
単純に配当額が多いからラッキーなんて考えていては愚の骨頂。
当たり前だが、配当額÷株価なので、配当額が大きいだけでなく株価が低いことでも高配当になる。実際、JT株は、2020年期は、配当利回りは6.5%であったが、2021年期は、配当を130円に下げたにもかかわらず、現時点では株価が下がったため、利回りが6.7%に上がっている。これからまた株価が下がれば、配当利回りは上がっていく。ちなみに7%になるのは、1,860円ほどになればよい。

そもそも、JT株の良い点と悪い点を比較してみたい。
【良い点】
・財務内容は安定しているので、倒産リスクは少ない
・配当利回りも高く、年単位でキャッシュインが見込める
【悪い点】
・主力商品のタバコ事業の伸びが見込めない
・SDGsという世界の潮流からみて、正反対の銘柄で、株価が下がりやすい

つまり、財務内容が良いのと、依存症ビジネスであり、倒産する可能性は少ないが、既存事業が伸びる可能性が少なく、株価がさらに下がる可能性も大きく、株価減少の損を被る。また今回のような減配を受ければ、どうしようもない。株価減少による配当利回りの上昇で見た目は良くても、実際のキャッシュインが少なくてはどうしようもない。

買わなくて良かった

1月に株価が2000円を切ったところで、買おうかどうか迷っていた。
それでも、決算が12月ということで今買ったところで、配当がもらえるわけではないし、
まあ、今後も爆発的に株価もあがることもないから様子見をしていたら、まさかの減配発表。
いや~、今買わなくて良かった。減配で更に株価はさがるだろうから、そこでまた考えればいい。
そもそも、衰退産業に投資をしようとするのは、いかがなものか?という根本の問題。
高配当という言葉に誘導されて、本質を見間違ってはいけない。
高配当株投資については、これからも述べていきたい。
投資系youtuberで、JT株の失敗を述べている動画は多いけれど、この人のが好き

JT(2914)減配発表で損失150万 連続減配時代到来か!?
言い方が潔い

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